片山さつき地方創生担当相がかつて出版した書籍をPRした看板が、さいたま市内に3年近く設置されたままになっているとして、野党が7日の参院予算委員会で選挙違反ではないかと、片山氏を追及した。

国民民主党の足立信也議員の質問に、片山氏は「書籍を発売した時の看板広告。出版を広報する私の関係会社と、出版社との話し合いで設置した」と説明。「ここは私の出身地。前回、本を出版した時にここでサイン会をしたところ、非常に売れたものですから」などと、説明した。

広告内容を決めたのは2015年12月末で、2016年1月13日に設置したというが、すでに3年近くが経過。足立氏は「(出版から)3年前の新著といって今も出版社が宣伝していることより、明らかに片山さつきの政治用の宣伝ではないか」と指摘。片山氏が出馬した16年参院選のさなかにもこの看板が設置されていたとして、選挙期間中の文書図画の掲示を禁じた公職選挙法に違反するのではないかとの認識を示した。

一方、片山氏は「政治活動のための広告ではない」と主張した。根拠には触れなかった。

看板には、書籍名に比べると、片山氏の写真と名前が大きく記されている。