福間香奈女流5冠(清麗・女王・女流王座・女流王位・倉敷藤花=34)が2日、大阪市内で記者会見し、日本将棋連盟が4月30日に公表した「妊娠・出産する女流棋士のタイトル戦出場規定」を巡る最終答申について受け止めを語った。

福間は、連盟が妊娠・出産前後の対局者変更規定を削除し、検討委員会を立ち上げたことなど一連の対応に「私の声に耳を傾けていただき心から感謝申し上げます」と謝意を示した。一方で、最終答申を確認した上で「熟慮したところ、いくつか不安が残るところもありました」と率直な思いも明かした。

その上で、今後策定される新たな規定について「子どもを望む方が安心して将棋に打ち込み、両立できるような規定になることを心から願っております」と述べ、妊娠・出産との両立できる環境整備に期待を寄せた。

一方、福間側が要望していた「妊娠・出産によって番勝負に出場できない場合でも、タイトル保持者の地位を保障し、暫定王者を置く」といった案は最終答申には反映されなかった。福間と弁護団は、対局日程の変更が難しい場合に「交代」や「代替措置」によって対応するだけでは、当事者が出産や育児と競技活動の間で選択を迫られかねないとして、今後の規定策定で実効性ある制度設計が必要だと訴えた。

同席した弁護団は、規定削除や日程変更に関する「可能な限りの調整」方針、相談窓口設置などを前進と評価する一方、判断基準の明確さや日程調整の限界、判断主体の透明性、代替措置(特別シードなど)の実効性などについて、今後も連盟の対応を注視する考えを示した。