探査機はやぶさ2が5日午前、平成最後の難ミッションに挑む。搭載した衝突装置を小惑星りゅうぐうに撃ち込み「人工クレーター」を誕生させる実験を行うことを宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2日、発表した。

ミッションは、約9・5キロの爆薬を詰めた円すい形の衝突装置を高度500メートル地点で爆発させ、加速させた銅製の弾丸をりゅうぐう表面に撃ち込む。人工クレーター作りは、衝突を繰り返す小惑星の進化過程を再現して観察するほか、地下の岩石を採取する目的がある。成功すれば世界初だ。

はやぶさ2は衝撃を避けるため衝突装置を分離後に退避させるが、別に分離させた小型カメラが爆発の様子を記録。撮影データはうまくいけば5日のうちに地球に画像が届く可能性ある。人工クレーターができたかどうかは22日以降に明らかになるという。