発明家のドクター中松氏(91=本名・中松義郎)が13日、都内の研究所で会見を開き、13年に医師から余命は15年末までと宣告された、がんを克服したと宣言した。

中松氏は、13年12月に受けた健康診断で前立腺導管がんと診断され、医師から「余命は15年末まで」と宣告されたと明らかにしていた。さらに翌16年7月には、原子核を使う治療で、骨に転移しているのではなかろうかということが分かり、右骨盤に転移している可能性を指摘されたという。

中松氏は継続して治療、検査を続けた結果、2~3日前に医師から右骨盤の骨がきれいになったと言われたと明かした。また会見の中で、前立腺導管がんも、血液の検査で前立腺がんの有無を診断するPSA検査の結果、直ったと判断できる0・01という数値が出て、中松氏自身は寛解したと判断していると明らかにした。

中松氏は「(判明した)13年から6年…2年で寿命が亡くなると宣告された。どう人生を凝縮するかとやってきたが、決着を得るまで6年かかった。ある報道では、死んだという報道も出て、皆さまにご迷惑をかけた。6年間、全ての力をかけて回復の努力をしてきた。がん患者の皆さんも決して失望せず、めげずに私の実績に光明を見いだしながら元気を出して頑張って欲しい」と語った。【村上幸将】