北海道旭川市の旭山動物園の焼却炉に妻の遺体を運んで焼却するなどしたとして、死体損壊容疑で逮捕された同園飼育員の市職員鈴木達也容疑者(33)が、道警による逮捕前の任意の事情聴取に妻の殺害をほのめかしていたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。道警は殺人容疑も視野に調べる。

同園の防犯カメラに3月31日午後9時ごろ、鈴木容疑者が車で大きな荷物を持ち込む姿が写っていたことも判明。道警は妻の遺体だった可能性があるとみて、押収した園の車など計3台を調べている。飼育員は死んだ動物の解剖の際に焼却炉に出入りすることがあり、容疑者も焼却炉の操作方法を把握する機会があったとみられ、道警は焼却の経緯の捜査も進める。

旭山動物園は職員逮捕翌日の1日、夏季営業を始めた。冬季営業を終えて4月8日から休園し、同29日の営業開始を予定していたが、職員への捜査で先送りとなっていた。動物園の入場ゲート前には、開園を待ちわびる子連れの家族ら約100人が列を作った。市によると、現場検証が続く間は、妻の遺体の一部が発見された焼却炉の周辺を立ち入り禁止区域にする。

市関係者によると、焼却炉は動物病院と併設されており、死んだ動物は動物病院で獣医師が解剖して死因を調べ、終了後に焼却する。飼育員は担当外の動物も含めて解剖の場に立ち会う機会があり、焼却炉の使い方も把握できる。焼却炉は稼働中、煙やにおいはほとんど出ず、残った灰などはある程度たまった時点で処分しているという。

道警の調べに、鈴木容疑者は3月31日ごろに焼却炉で遺体を焼却した容疑を認めている。道警は園の職員らに確認し、4月に入った後も業務で焼却炉が使われた可能性があるとみている。(共同)