日刊スポーツ読者が選んだ今年の字「字-1GP」の結果発表です。
2019年の字-1GPは67の字・単語の中で最も支持された「紅(くれない)」が選ばれました。宝塚歌劇団のスター・紅ゆずるの退団を惜しんだファンから推す声が多く届きました。
2位は嘘、3位は令と続きました。社会問題とのつながりもありますが、ラグビーワールドカップなどのスポーツ、エンタメニュースに由来する理由もありました。3位までの漢字を推す声と、スポーツ・エンタメ好きな読者らしい「字」を理由とともに紹介します。
金賞
宝塚歌劇団星組トップの紅ゆずるが10月13日、東京宝塚劇場での「GOD OF STARS―食聖」「エクレール ブリアン」の最後の公演をもって退団しました。ファンからの惜しむ声と感謝、新たな出発を祝福する声が多く集まりました。
◆今まで宝塚は人生で一度は見たいなと思うものでした。紅ゆずるさんは数年前テレビで見て素敵な人だなと感じ、いつかこの人の作品見たいと思いつつ踏ん切りがつかず、今年の1月にようやく叶えました。初めて見る煌びやかな世界に圧倒され、これからも観に行きたい!と思った矢先、紅さんの退団発表。ショックでしたが、最後なんだから楽しもう!と思い退団公演を宝塚はもちろん東京にも遠征しました。見れば見るほど紅さんと宝塚にハマり、紅さんが退団される時にはDVDにグッズに有料チャンネルに…宝塚一色になりました。紅さんによって始まった今年の私の宝塚一色な毎日。まさに「紅」色に染まった一年だったので、この字にしました。(和歌山県・20代女性)
◆紅ゆずるさんは今年退団されました。
退団される際の最後のご挨拶は私の心に響く素晴らしい言葉でした。
「私が今この場所に立っているのは諦めなかったからです。」
彼女は宝塚の大ファンで入団したけれど、スターへの階段はとても険しく大変な道のりだったそうです。
それでも学生時代から宝塚が大好きで、宝塚大劇場を外から眺めるだけでもとても幸せに思っていたファン時代の純粋な気持ちや、入団して初めて舞台から客席を見た時の感動をずっと忘れずにいたから、どんなに大変で辛い時でも乗り越えて頑張ってこれたと言われていました。
私はこの飾らない素直な心からの彼女の言葉にとても気付かされました。
仕事で今の現状に悩み苦しんでいた時期だったのですが、就職の合格通知を頂いた時の喜びや感動を改めて思い出す事が出来ました。とても前向きな気持ちになり、目前に見える環境が全く違って開けてきて前向きになれました。改めて業務に積極的に取組み乗り越える事が出来ました。
(中略)
この紅ゆずるさんの宝塚最後の飾らない素直な心からの言葉は、私に沢山の気付きと、喜びや感謝をもたらしてくれました。
これからの紅ゆずるさんの人生も彼女らしく明るく幸多かれと心から願います。
これからもずっと応援していきたいです。(広島県・40代女性)
◆紅ゆずるさんの10年以上のファンです。今年は紅さんの退団発表があり、それからラストデイまで紅さんに全力で着いていきました。
紅さんの東京公演は、日本に大きな影響をもたらした台風19号により前楽の日が中止。前楽の日はラストデイが無事に行われることを祈りました。
ラストデイ当日。台風の影響がまだ残る午前中は風が強く、いつものトップスターのラストデイで行われるのと同じ様に、劇場前に花のアーチを作ったり大勢のファンが並んで見送ったりすることは出来ませんでした。ただ、東京宝塚劇場の紅色の絨毯の上に、全身真っ白な姿で立つ美しい紅さんの姿がとても印象に残っています。そして、紅色のライトを着けたブレスレットで最後の男役姿を見届けました。
『スカーレット・ピンパーネル』(紅はこべ)の新人公演の主役をした時に一目惚れした紅さんの男役の姿を、最後まで応援することが出来た満足感と、退団の寂しさが入り交じって心が真っ白になっていましたが、来年『紅-ing』で再始動することが発表され、私の心がまた紅色に染まりました。紅さんの新しい道、応援し続けたいです。(茨城県・30代女性)
◆最近いろんな所でやたらとよく見るので(某オリンピック関連内装とか野菜とか果物とか宝塚の方とかロックバンドとか)日本らしくめでたい色だし、和風の美しい響きだし、美しい。(島根県・30代女性)
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銀賞
◆今年は大型台風や大雨などによる広範な自然災害が多かった。思わず「嘘!?」と声が漏れるほど、かつてない凄惨な被害だったのが印象に残っている。
こうした被災地では親切を装い法外な値段を要求する「嘘」つきな悪人が跋扈(ばっこ)していたという。許せない。
千葉県では、森田知事が災害対策の指揮を執らずに私的視察と言いつつ自宅へ帰ったことが多数の県民の不評を買った。知事の苦しい言い訳は恐らく大多数の人にとって偽りの「嘘」に聞こえたのでは。
一方、国政に目を転じれば、毎月勤労統計で調査手法に誤りがあったと発表されたが、政府が基礎的統計で「嘘」をついていたわけだ。
加えて政府は、桜を見る会に関する疑惑が噴出した。安倍首相や菅官房長官等の答弁が二転三転し、知らぬ存ぜぬと繰り返すばかり。野党からの名簿請求の一時間後に偶然予約していた大型シュレッダーで処分したという稚拙な弁明は明らかな「嘘」と思えるお粗末さだ。
さらに同会をめぐっては、前夜祭で名門ホテルにてメニューの半額以下と「嘘」のような格安プライス。挙句、安倍首相は公職選挙法や政治資金規正法の違反が疑われる始末である。
(中略)
最後に挙げるのが、日本中が感動の坩堝(るつぼ)と化したラグビーワールドカップでの日本代表の活躍。大会前に掲げたW杯ベストエイトの目標を見事に達成したその陰に、想像を絶する猛練習があったという。
桜を見る会は嘘が狂い咲いた醜悪に塗れているが、ラグビー日本代表は、練習は「嘘」をつかない、努力は裏切らない、ということを桜のジャージをもって教えてくれた。
令和元年、この桜こそ誇り高き日本代表を名乗るのに相応しい。(東京都・50代男性)
◆ニュースに出てくることがつぎつぎウソとばれて、国民みんなが怒り、あきれて、うんざり、もう沢山と言って、年が暮れていくのが悲しいですね。世の中、ウソばっかりですね。(愛知県・70代以上男性)
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銅賞
◆新元号に使われたから。響きも良い。(静岡県・40代女性)
◆平成が終わり、令和が始まりました。今年はこれしかないでしょ。(神奈川県・40代男性)
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<特別賞>
ONE TEAMでしぶこに和んだで賞
◆令和に改元、ラグビーW杯で流行語にもなった「ONE TEAM」は和をもってチーム一丸に。女子ゴルフしぶこのスマイルに和まされた。(兵庫県・50代男性)
◆今年から元号が令和に替わりました。
そして、ラグビーワールドカップでの日本代表の和の心に感動しました。
最後に日韓関係が過去最悪といわれる中、難しいことではあるが和の心を大切にしてほしい。(北海道・40代男性)
馬券は…?賞
◆京都競馬場のバックヤードツアーに当たる。
JRA ワールドオールスタージョッキーズキャンペーンのQUOカードが当たる。
JRA アニバーサリー福袋のQUOカードが当たる。
JRA アニバーサリートランプが当たる。
京都競馬場の抽選でタンブラーが当たる。
ミルコ騎手の1000勝記念ネックウォーマーが当たる。
色々当たりました。
素敵な年になりました。(京都府・40代男性)
一生に一度の思い出賞
◆『「一」生に「一」度だ。』とのキャッチフレーズだった、ラグビーワールドカップのボランティアに参加しました。街かど案内係でした。世界中から来た数人の方々と、「一」期「一」会の交流ができました!徳島県から、神戸大会のボランティアに参加しました。周りから驚かれましたが、思いきって参加して良かったです。(徳島県・40代女性)
「サブスク」で新たな出会い生まれたで賞
◆時代の流れとともにサブスクの発展のおかげで色んなジャンルの音楽を垂れ“流”して聴けるようになってきた。NHK紅白歌合戦もついにサブスク枠なるものが設けられたりと、エンタメ業界・音楽業界の流れを大きく感じた一年。日本は諸外国に比べサブスク市場が非常に遅れているらしい。世界の流れにのって日本のサブスク市場の発展と音楽業界の活況に期待したい。そんな一音楽ファンの思いから「流」の一文字を選びました。(埼玉県・30代女性)
信は力なりって「スクールウォーズ」でも言ってたで賞
◆ラグビー日本代表代表でもそうでしたが、人が勝てないであろう無理だと言われたり思ったらする事を己を信じて立ち向かえば願いは叶うと思ったので。(奈良県・40代男性)
※投票は12月2日正午から同10日正午まで、ウェブサイト「ニッカンスポーツ・コム」の特設ページで実施しました。