トランプ大統領支持で知られる米紙ニューヨーク・ポストが28日付の1面に「大統領、狂気を終わらせて」との見出しを掲げ、敗北を認めるよう厳しく迫った。社説で、大統領選の不正を主張するトランプ氏に対し、証拠は何も見つからなかったと指摘。「あなたの怒りは理解するが、この道を進み続けることは破滅的だ。あなたを支持してきた新聞として提案する。影響力を維持し復帰の準備をしたいなら、その怒りをより生産的なものに向けなければいけない」と指摘した。

その上で、1月5日に行われるジョージア州の連邦上院決選投票で、共和党の過半数確保を優先するよう求めた。民主党が上院で過半数になれば「民主党はあなたを1期限りの異常現象ですませようとするだろう。あなたはそれを手伝っている」と苦言を呈した。

同紙はメディア王ルパート・マードック氏の傘下。トランプ氏の愛読紙として知られており、この日の紙面は驚きをもって受け止められている。