年末のカウントダウンに合わせ、大阪・ミナミの道頓堀川に架かる戎橋(大阪市中央区)に31日深夜、大勢の若者らが集まった。カウントダウン前後には戎橋は“密集状態”になった。 大阪府警は同日午後10時半すぎ、戎橋周辺に200人を超える警察官を配置し、厳戒態勢を敷いた。マスクにゴーグルを着けた警察官も。ハンドマイクで「橋の上で立ち止まらないでください。通行する人の妨げになります。ご協力をお願いします」と呼び掛けた。

人の密集は新型コロナウイルスの感染拡大につながる恐れがあり、大阪府の吉村洋文知事(45)は「今年は戎橋に集まり、大騒ぎするのは控えてほしい」と自粛を呼び掛けていた。

午前0時近くになると、戎橋の近くで“待機”していた若者らが大移動し、戎橋を目指した。警察官が両再サイドに立ち、人が1カ所にとどまらないよう誘導した。

大阪市内のアルバイトの男性(26)は「ラッキーだった。橋の上で新年を迎えることができた」と話した。戎橋近くの風俗案内所の男性は「昨年の大みそかに比べると、人出は半分以下。昨年は外国人観光客も多く、カウントダウンのときは戎橋周辺は大混雑だった」と振り返った。