東京都の小池百合子知事(69)は7日、都庁で東京オリンピック・パラリンピック担当を兼務する堀内詔子ワクチン相(55)の訪問を受け、今後の連携体制をアピールした。

「就任おめでとうございます~」。初入閣の堀内氏を、肘でのハイタッチで歓迎した。「オリンピック・パラリンピック、ワクチンと重要なテーマばかりでございます。体に気を付けて活躍されますように。また、国と連携させていただき、さまざまな課題を進めていきたいと思っております。いろいろな意味でよろしくお願いいたします」。東京2020大会の視覚障がい者用バッジの土産も手渡した。

距離を置き、アクリル板でも仕切られた着席会談中も、時には立ち上がって堀内氏に寄り添った。タブレット端末などを使って都のワクチン接種状況などを説明。都の医療提供体制などで対応の遅さを痛烈批判された丸川珠代前五輪相とは、意見の相違なども生じた時もあり、漂った空気感は対照的だった。

今後は巨額な赤字が見込まれる東京大会の収支負担に関し、大会組織委も含めて検討することになる。堀内氏も「都知事におかれましては、女性政治家のパイオニアとしてご活躍されている姿を大変尊敬して拝見させていただいております」とあいさつ。小池氏は、東京2020大会のレガシー継承、コロナ対策などを含め、岸田新政権となった国との関係構築を引き続き進めていく。【鎌田直秀】