岸田文雄首相就任から27日後の今月31日に投開票される第49回衆院選は、明日19日、公示される。日刊スポーツでは全選挙区の最新情勢を、政治ジャーナリスト角谷浩一氏(60)とジャーナリスト鈴木哲夫氏(63)に分析してもらった。いくつかの注目選挙区や候補者について、情勢をお伝えする。

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東京の25選挙区は、与野党激戦の選挙区が多い。中でも、れいわ新選組山本太郎代表の出馬表明→撤回で注目された東京8区について、自民党の石原伸晃元自民党幹事長と、野党統一候補となった立憲民主党の吉田晴美氏を、角谷氏、鈴木氏ともに「接戦」とした。当選10回の石原氏にとっては、政界の名門石原家の「ブランド」を守る戦いにもなりそうだ。

一方、石原氏の弟で東京3区の自民党の石原宏高氏について、角谷氏、鈴木氏ともに「やや不利」とし、立憲民主党の松原仁氏を「やや有利」としている。

また、立憲民主党の菅直人元首相と、民主党政権の防衛副大臣経験者ながら自民党に移り、選挙区を替えて参戦する長島昭久氏が「旧民主党対決」となる東京18区は、激戦となる見通し。角谷氏は長島氏を「やや不利」、菅氏を「やや有利」と分析。鈴木氏は2人の「接戦」としている。

各選挙区の情勢は今後、変わる可能性がある。

全289選挙区の詳細な情勢分析は、10月18日付の日刊スポーツに掲載しています。

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