秋篠宮ご一家が6日午後、紀子さまの父、川嶋辰彦さんの家族葬に参列するため、東京都新宿区内の川嶋さんの自宅マンションを訪問された。孫の小室眞子さんも、夫の圭さんを伴って訪れた。学習院大名誉教授の川嶋さんは、眞子さんの結婚前の先月19日に入院。中皮腫のため、4日に81歳で死去した。葬儀は故人の遺志により、親族だけで執り行った。

川嶋さん宅には午後3時半ごろ、小室夫妻がタクシーで到着。眞子さんはやや硬い表情だった。同50分ごろには、秋篠宮さま、紀子さま、佳子さま、悠仁さまが2台の車で、お別れのあいさつをするために到着した。紀子さまは伏し目がちだった。ご一家は約1時間余り滞在し、午後5時すぎに川嶋さん宅をあとにした。ご一家は4日から喪に服している。小室夫妻は約4時間滞在し、午後7時半ごろタクシーで帰った。

家族葬が営まれた川嶋さん宅は、長年教え、秋篠宮ご夫妻も通い出会った学習院大の近く。ご夫妻はこの近隣の店などでデートを重ね、紀子さまは90年、当時住んでいた大学構内の教職員用共同住宅から嫁ぎ「3LDKのプリンセス」と呼ばれた。

眞子さんは、川嶋さんにとっても初孫。紀子さまが眞子さんを懐妊したことが明らかになった91年3月、川嶋さんは、中国の詩人、白居易の漢詩「春題湖上」から「松排山面千重翠、月点波心一顆珠」の部分を引用し「『松が山肌に立ち並んで、幾重もの緑が色濃い。月が湖水のまん中に影を落として、あたかも一粒の真珠のようだ』というような心境です」とコメントしていた。眞子さんが誕生した同年10月23日夜には、宮内庁病院に駆けつけ、同じ漢詩から、稲の穂や芽吹いた蒲の穂が広がる様子をうたった部分を引用。大きな喜びと愛情がうかがえた。

秋篠宮ご一家にとっても、川嶋家にとっても、思い出深い地でのお別れとなった。