日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した、ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(46)が、宇宙旅行を終えて帰国した翌日の24日午前、ツイッターを更新。10月12日にツイッターで募集を開始した、ふるさと納税10億円を地域の観光振興のために寄付する取り組みについて、全国87の自治体に寄付したと発表した。

「【ご報告】今年のふるさと納税は、以下の各自治体に500万円~3000万円の範囲内で寄付しました。コロナでまだまだ観光は厳しい状況下ですが、各街の持つ観光資源に活用いただき、コロナ後には素晴らしい旅先のひとつとして僕たちに夢を与えてくださることを願ってます。あなたの街は入ってましたか?」

寄付した自治体は、北は北海道紋別郡西興部村から南は沖縄県那覇市にまで及ぶ。前澤氏は取り組みを発表した際、ツイッターで

「今年はふるさと納税10億円を観光振興に。地域の資源を活かしたスペシャルな観光体験を提案ください! フォロワーの皆様は、地元の市長さんなどにこのツイートをシェアしてね」

と、自治体を募集するとともにアイデアも求めた。20年11月19日にも、同種の企画を行っており、その際は

「今年納付予定のふるさと納税約8億円の寄付先を探しています。有効活用していただける自治体の首長の皆様、街を良くしたいと思う地元の皆様、ハッシュタグ #ふるさと納税8億円アイデア をつけて皆様のアイデアやご意見をツイートください!」

「なお返礼品は辞退します」

と表明。その結果について、今年10月に取り組みを発表した際に

「*昨年は150自治体に一律500万円(総額7.5億円)のふるさと納税をしました」

と報告。前澤氏は19年にも、千葉県館山市に、ふるさと納税20億円を納付している。同市は、それを元に「前澤友作館山応援基金」を設立している。

前澤氏は、8日午後12時38分(日本時間同4時38分)に、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズMS-20に乗り込み、同行した関連会社役員の平野陽三氏(36)とともにISS内に入った。日本人の商業宇宙飛行は、元TBS記者の秋山豊寛氏以来31年ぶりで、ISSに滞在した初の日本人の民間人となった。ISSには12日間滞在し、20日にソユーズに搭乗して地球に帰還し、同午後0時13分に帰還モジュールでカザフスタンの平原に着陸した。22日にモスクワで会見を行った上で翌23日に帰国。同午後3時17分、ツイッターで

「ただいま日本。宇宙から帰っても14日間の自主隔離します」(コメントは全て原文のまま)

と、新型コロナウイルス感染症の水際対策措置として行われている自主隔離を行う旨含め、帰国を報告した。