静岡県河津町の「体感型動物園iZoo(イズー)」に併設した爬虫(はちゅう)類と両生類専門の動物病院「iZooの病院」が10日に開業する。同園の白輪剛史園長(53)は、昨年5月に横浜市で行方不明になったアミメニシキヘビを発見、捕獲した功労者だ。9日、同院を報道陣に公開し、「コロナで来園者が減っていましたが、爬虫類や両生類の飼育者は増えていく中で、医療が追いついていかない現状が心配だった。これからは少しでも救える命が増えていけば良いと思っています」。ペットの多様化が加速し、爬虫類などを含むエキゾチックアニマルの人気は上昇中。犬や猫を主とした形で外来診療が可能な病院は増えつつあるが、爬虫類や両生類に特化して専門性を持った病院は全国的にも希少だ。
きっかけは、全国のヘビやカメ、トカゲ、カエルなどの飼育者から、ペットの異変に関する相談が増えていることだった。数年前から計画を進め、伊豆の人気観光地となった動物園の敷地内に設立。動物園で多岐にわたる動物を担当してきた獣医師を招聘(しょうへい)した。
白輪園長は昨年12月に「ガラパゴスリクイグアナ」の世界初となる動物園自然繁殖に成功するなど、種の保存にも貢献してきた。今後は、医療の確立や普及を含めて、爬虫類などのペット飼育環境整備にもさらに尽力していく。【鎌田直秀】

