大阪維新の会代表の吉村洋文大阪府知事(47)は10日、来年4月の大阪市長選に向け、維新の公認候補を決める「予備選」の投票開票後の会見に出席した。堺市選挙管理委員会が大阪府知事選、大阪市長選と同じ4月9日の統一地方選に合わせた「トリプル選挙」を見送ったことに「ひどい判断だと思います」と言及した。

堺市長選を4・9の統一選と同時実施すれば、選挙事務の約1億1000万円の経費が削減が見込まれていたが、吉村氏は「余分に税金をかけて、しかも投票率が上がる統一選挙からわざと外し、堺市民は2度投票にいくことになる。どんなメリットがあるのか、まったく分からない」と語気を強めた。

この日、堺市選挙管理委員会は、来年6月8日の任期満了に伴う市長選の前倒しを見送り、6月4日投開票にすると決定。来年6月に任期満了を迎える堺市長選は、統一選日程を決める臨時特例法の制定を受けて、投開票日を前倒しして、府知事選や大阪市長選と同じ統一地方選の4月9日に合わせることが可能だった。

大阪維新の会は、大阪府知事選、大阪市長選と同じ4月9日の統一地方選に合わせた「トリプル選挙」を主張していた。