藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が渡辺明棋王(名人=38)に連勝した、将棋の第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第3局が5日、新潟市「新潟グランドホテル」で行われた。

局面が二転三転する激戦の末、午後8時13分、174手で先手の藤井は敗れた。対戦成績はこれで2勝1敗となり、第4局(19日、栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」)を迎える。

本紙「ひふみんアイ」でおなじみ、加藤一二三・九段(83)が対局を振り返ります。

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後手番の渡辺棋王が、角換わり腰掛け銀をよく研究し、藤井竜王にうまく対応してかど番をしのぎました。7筋に玉がむき出しになった藤井竜王に対し、火種になっていた6~8筋で桂を使って小技を効かせ、ポイントを奪いました。その後も飛車が右往左往しましたが、最後は受けとして冷静に生かしました。踏ん張って勝利を手にしたのはお見事です。

藤井竜王に一抹の不安があるとすれば、昨年の竜王戦で広瀬八段、今年の王将戦で羽生九段、今回の渡辺棋王と、それまでのタイトル戦と違って確実に苦戦を強いられていることです。こればかりは、彼らに上回る研究をして切り替えて臨むしかありません。

渡辺棋王は1勝して意気上がると思います。2008年の竜王戦で羽生九段に3連敗の後、4連勝して5連覇を達成したこともあります。底力は侮れません。