東京都の小池百合子知事は17日の定例会見で、東京・神宮外苑再開発事業をめぐり、音楽家の坂本龍一(71)から手紙を受け取ったことを明かした。

「坂本さんは東京都や(神宮外苑地区がある)新宿区、文科省などに手紙を宛てられたと思う。ぜひ事業者でもある明治神宮にも送られた方がいいのではないでしょうか」と述べつつ「さまざまな思いをお伝えいただいた」と明かした。

その上で「事業者からは、次の100年にむけて植樹なども行い、緑を増やすと。こうした取り組みや街づくりの意義が、坂本さんをはじめ都民の皆さんに伝わるように、情報発信をするよう(事業者に)あらためて指示しているところだ」と、述べた。

都は再開発事業の工事施工を認可したが、地域住民らが都を相手取り、認可取り消しなどを求めて東京地裁に提訴した。また神宮球場や秩父宮ラグビー場の解体、建て替えに、ラグビー元日本代表の平尾剛氏らスポーツ関係者も反対の声をあげている。