自民党総裁の石破茂首相は、8日深夜に放送された日本テレビ系「news zero」(月~木曜午後11時、金曜午後11時30分)で、トランプ米大統領が日本との関税交渉をめぐり、首相あての書簡で「8月1日から米国が輸入するすべての日本製品に25%の関税をかける」と通告したことについて、米国との交渉がうまくいっていないとの見方に反論した。
番組は、8日夜に収録した、キャスターを務めるフリーアナウンサー藤井貴彦による石破首相への首相公邸でのインタビューを放送した。
日本への25%の関税通告を「日本人としてくやしい思いがある」と述べた藤井に対し、石破首相は「(トランプ氏は)日本に限らず、どの国に対してもそうしている」とした上で「日本の場合、赤沢(亮正)大臣が何度も訪米し、私自身(トランプ氏と)対面で2回、電話で3、4回やっている。それだけやっている国は、そんなにないと思っている」と訴えた。
その上で「本当に必要なことは、誠心誠意で全力でやっているし、これから先もそうです。最後にトランプ大統領が(最終的に関税率を)決めるという時、当然、必要な場合は私が大統領と直接話をする。それは当然です」と述べ、最後は首脳会談に臨む考えを明かした。「いまだに合意できていない点があるが、安易な妥協はしない。国益をかけてやっているので、こういう形になっている」とした上で「我々がいろいろな交渉をした結果、(新たな期限が)8月1日となった。それまでに全力を挙げ、国益を守ることに全力を尽くしたい」と述べた。
一方、藤井が、立憲民主党の野田佳彦代表の話として「前(24%)より関税率が上がっている、交渉がうまくいっていないのでは」と指摘が出ていることを告げると、石破首相は「別に、そんなことはありません」と反論。「今の時点で中身は明らかにできないが、ずいぶんと議論が進展しているというふうに私は理解している」と主張した。
石破首相は参院選公示前の1日に放送されたTBS系「news23」(月~木曜午後11時、金曜午後11時58分)のスタジオ党首討論の際、フリーアナウンサー小川彩佳への「不機嫌反応」が話題になったが、この日放送された10分あまりの内容では、藤井の質問に終始、穏やかな様子で応じた。

