自民党総裁の石破茂首相は21日午後、党本部で参院選を受けた記者会見を行い、与党が大きく議席を減らした今回の選挙結果を踏まえ、党内に退陣を求める声が出ていることを問われ「党内にいろんなご意見があるのは当然のことだ」とかわした。
その上で「いろいろな機会を通じ、両院議員懇談会などを設けたり、地方組織のみなさまの声も丁寧に聞いていく。言いっぱなし、聞きっぱなしではなく、適切名答えをし議論を深めたい」と述べた。
会見では、進退に関する質問が相次いだ。
「衆院に続いて参院でも過半数割れという結果は、総理が国民から信任を得られなかったことを示しているのではないか。信任を得られなかったとしたら、続投の判断は正しいのか」といった厳しい指摘も飛んだ。石破首相は「国の課題に責任をもって対応していかないといけない」「自らのことを考えて(進退を)判断することはまったくない。ただ国家国民のためだ」などと応じた。
石破首相は、第1次安倍政権時の2007年の参院選で大敗した安倍晋三首相に退陣を迫ったことが知られている。記者から「この時の対応に比べて、今回の判断は甘いのではないか、という見方も出るのではないか」と指摘された石破首相は「一字一句、覚えているわけではないが、あの時に両院議員総会で申し上げたのは、安倍総裁が続投表明をなさった。そうだとするなら、なぜ続投をされるのか、お述べいただき、国民のみなさまのご理解をいただくことが必要だというようなことを申し上げた」と主張。「総裁が続投されるなら、それはなぜなのかをご説明いただき、国民のみなさま方にご理解をいただくことが必要ということを申し上げた。両院議員総会は議事録を取っているわけではないが、そのことは強く申し上げたと記憶している。今も、そのことを思い起こしながら発言をしている」と述べた。
自民党は31日に、参院選を総括する両院議員懇談会を開くことをこの日、決めた。続投表明した石破首相に厳しい意見が出るのは確実だ。石破首相は、自身が時の総裁に進退をめぐり迫った経験が、18年の時をへて自身に戻ってくる「ブーメラン」にさらされる可能性もある。

