国民民主党の玉木雄一郎代表は2日の定例会見で、衆院会派「改革の会」に所属する無所属の3人の衆院議員が自民会派入りし、衆院での与党会派が、これまで達していなかった過半数(233議席)に到達したことへの受け止めを問われ、「去年の衆院選で、今のような『足し算』を国民が求めていたのか」と、厳しく批判した。
自民党は、日本維新の会が連立に加わっても少数与党だったが、日本維新の会に離党届を出した後除名された斉木武志(比例北陸信越)、阿部弘樹(比例九州)、守島正(大阪2区)の3衆院議員が先月28日、自民党の鈴木俊一幹事長に自民会派入りの意向を伝え、鈴木氏が了承。自民と維新で過半数に3議席足りない230議席だったのが、233議席の過半数に達した。過半数に達したため、高市政権は安定感を増す形となったが、維新を除名された3人の与党会派入りには、維新内でも疑問の声がでているとされる。
玉木氏は、国民民主の榛葉賀津也幹事長が先月28日の会見で、「維新を抜けた方々が、維新が連立を組んでいる自民に入った。まさに政界メリーゴーラウンドだ」と痛烈に皮肉ったことを引き合いに、「榛葉幹事長は『政界メリーゴーラウンドだ』と言っていたが、目が回っているのは国民の方だと思う」と、今回の分かりにくい「究極の数合わせ」をピシャリ。「(自公が過半数割れした)去年10月の選挙で、国民は今のような『足し算』を求めていたのか。3人の方も、衆院選で何を訴えて当選されたのか、連立を組みますと言って当選されているんですかね」と、3議員の判断に強い疑問を呈した。
与党が、野党のプレッシャーにも安定感を保てる過半数を確保したことについて、「(昨年の衆院選)当時は、自公に過半数は与えない、野党の多様な意見を聴けというのが、1年前の衆院選の民意だったはず。その民意を反映した政治体制に、今なっているのかということは、謙虚、虚心坦懐(たんかい)に向き合うべきではないか」と指摘した。
その上で「我々は、選挙で約束したことを実現するためにベストな選択をしていきたい。だれと組むかではなく何を成し遂げるかで、これまでも判断してきたが、これからもそういう形で判断していきたい」と、一線を画すように述べた。
「衆院は過半数になっても、参院は(与党は過半数に)6議席足りないわけですから、謙虚で丁寧で、選挙で示された民意は何なのかに忠実な政権運営を望みたい」と、クギを刺すようにも口にした。

