キヤノングローバル研究所上席研究員で中国事情に詳しい峯村健司氏が4日、フジテレビ系「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)に出演。中国外務省の劉勁松アジア局長が、日中の局長級会談後、大連の日系企業を訪問したとする中国メディアの報道について解説した。

劉氏は、先月18日に北京で行われた日本外務省の金井正彰アジア大洋州局長との会談で、ポケットに手を突っ込みながら話す様子が話題となった人物。峯村氏は「大連は日本企業が一番進出しているところ。聞いたところによると、ポケットに手を突っ込んだ直後に飛んでいって、日系の自動車関連メーカーで話をしている」と報道について話した。

大連には多くの日本企業が進出しており「製造業や工場が多いので、かなり雇用を作ってくれている。もし日本企業が出て行くとなると、一番中国政府が気にしている失業率に影響が出る」と指摘。現在、中国の16~24歳の失業率は17・3%と高く「もっと高くなると、社会不安につながる」とし、「日本には強くやるんだけど、企業には出て行かないでと矛盾した対応につながっている」と相反する行動の理由を解説した。

一方で中国の圧力が弱まる可能性には疑問を示し「一連の強気の姿勢や制裁は、トップの習近平国家主席の指示で出ているので。やらないと捕まったりするかもしれない。それでビビっているところがある。すごいさじ加減で板挟みになっているのが、中国の政府の人たち」と話していた。