将棋の藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)が21日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われた第11期叡王戦本戦トーナメント準々決勝で千田翔太八段(31)を下し、ベスト4に進出した。

午前10時から始まった対局の戦型は角換わり。先手の藤井が相手の研究手を外し、優勢を築くと、着実にリードを拡大し、安定した指し回しで勝利した。

終局後、藤井は「判断の難しい将棋だった」と振り返った。

藤井は穴熊に、千田は右玉を採用。序盤戦について「大駒を押さえ込まれてしまう懸念もあった。押さえ込みをかいくぐって指すことができるか、判断は難しかった」と話した。

リードを広げた最終盤は「本譜はかなり怖い形で、厳しい手があってもおかしくないかなと思っていた」と振り返った。

あと2勝で同学年のライバル・伊藤匠(たくみ)叡王への挑戦権を獲得できる。準決勝では、永瀬拓矢九段対山本博志五段戦の勝者と対戦する。「対局も少し先になると思うので、いい状態に臨みたい」。

1回戦で山崎隆之九段(44)を下し、26年初戦を白星で飾り、この日は難敵・千田を破り、勢いに乗った。全8冠復帰へ、前進した。