皆様いかがお過ごしでしょうか。特集号は今をときめく「ウマ娘」さんとのコラボで大変盛り上がっていますね。

しかし実は私、「ウマ娘」さんが何者なのか存じあげておりません。すみません(笑い)。「ウマ娘」さんはゲームなのですかね?それともアニメなのでしょうか?そもそもそこがわからない(笑い)。登場する女の子たちは競走馬を擬人化したキャラクターだということはわかるのですが、それ以上のことを理解しないまま今に至ります。

私が厩務員さんに憧れていた時に沼っていた競馬のアニメや漫画といえば「みどりのマキバオー」や「優駿の門」でした。マキバオーではキュートな容姿からは想像つかない強さや、ライバルたちと懸命に戦う姿に感動したし、「優駿の門」では担当馬と騎手さんや厩務員さんとの絆に感動して、私も小林さん(優駿の門に出てくる調教助手さん)のようにお馬さんに信頼してもらえる厩務員さんになりたいと思ったものでした。

たくさんの競馬マンガやアニメを楽しんできましたが、競走馬を擬人化している物語には出会ったことがなかったので、「ウマ娘」さんを初めて知った時「めちゃ斬新やん!」と感じました。もっと知ってみたいので、誰か詳しい方、教えてください(泣き)。調べてみたものの全然理解できませんでした(笑い)。

さて、「ウマ娘」さんについては詳しい方を探すことにして、競馬のお話をしましょう。

あけましておめでとうございます!と言っていたのがついこの前だったのに、もう今年の上半期が終わろうとしています。人数制限なども緩和され、以前のように競馬場で観戦や応援をされている方も多いのではないでしょうか。

今年の上半期のG1も面白いレースが多かったですよね(まだ終わってないけど)。中でも私は牝馬クラシック2冠を制したリバティアイランド号の強さにお目目が飛び出るぐらい感動しました。どんな状態やねん(笑い)。桜花賞の時は「やはり強かったな」なんて見ていましたが、オークスで他馬を寄せ付けない強さを見て「こりゃ、とんでもねぇぞ」と叫んでいました。自宅で(笑い)。

さて、そんなリバティアイランド号がオークスに参戦する時の共同記者会見で、川田騎手がファンの皆様へ協力をお願いする発言をされていたのが印象的でした。

最後の馬がゲートに入り、スタートを切るまで声援を我慢してほしい。というものでした。

私も厩務員さんとして働いていたので、川田騎手がおっしゃられていることは納得できました。特に観客席前のスタートの時は、歓声が地鳴りのように響くので「平常心でゲート入ってや。落ち着いててや」と思いながらゲートに誘導したのを思い出します。G1になればその歓声もより大きくなります。神経質なお馬さんなら、そちらに気を取られてしまうこともあるかもしれません。

ただ、会見で騎手さんがそのような発言をされたことに驚きました。ですが、それは自分が騎乗するお馬さんの能力を最大限に発揮させるのに必要と感じての発言なんやろうなと思いました。その発言を受けて、当日は実況アナウンサーさんも再度お願いをされ、現場にいらした何万人もの競馬ファンの方々が生んだ「ゲートが開くまでの沈黙の2秒」に鳥肌がたち、現場が一体となってレースを作る様子に感動しました。

感動したといえば、今春から注目度の高いG1でジョッキーカメラが導入されましたね。調教助手さんとして調教に乗せていただいたことはあっても、(当たり前ですが)レースに乗る経験はないので、騎手さん目線を体験できるジョッキーカメラはすごく面白かったです。

騎手さんたちはこんな景色を見ながらレースしはるんやなとか、泥が飛んでくるとこんなに視界が悪くなるんやなとか、お馬さんにはこんな風に声をかけてはるんやなとか。臨場感があって、とても興奮しました。これからも、たくさんのG1レースの映像が見られるのを楽しみにしています。

ただ、私のようにずっとお馬さんに話しかけている騎手さんがいはったら、うるさくて映像に集中できひんやろうなとも思いました。ちなみに私は担当馬に話しかけすぎて周囲に「坂井は大丈夫か?」と心配されたことが何度もあります。どんだけ~(笑い)。このような新たな試みもあって、今まで以上に今春のG1を楽しんでいます。

さて、今春リニューアルといえば、忘れてはならない京都競馬場。産駒と初出走してきました!(笑い)。残念ながら天皇賞・春の日は参戦できませんでしたが、平安Sと葵Sの日に行ってきました。

ほんまにきれい!こんなにきれいなら、お子様連れのご家族や若いカップルがデートで楽しめるなと思いました。産駒も初ターフィー君と写真を撮ったり、ポニーに初騎乗したり、パドックで知っている助手さんや厩務員さんを見かけたら「○○君頑張れ~」と応援していました(笑い)。

私が担当馬と何度も歩いた円形パドックは芝生広場になっていましたが、確かにここにあったということがわかるようになっていてうれしかったです。そして新しいパドックは見やすいし、運動会ができそうなくらい広かったです(笑い)。リニューアルした京都競馬場で担当馬と歩いてレースに参加してみたかったなんて思いながら見つめていました。現役復帰しようかしら(笑い)。

さて、上半期の競馬もこの宝塚記念で締めくくりですね。皆様の夢を乗せて走るのはどのお馬さんでしょうか?私も現地に負けない熱気で応援しようと思います。

今回はこのあたりで。皆様ごきげんよう。

オークス当日「発走直前の歓声はお控えください」のボードが出ていました
オークス当日「発走直前の歓声はお控えください」のボードが出ていました