世代NO・1決定戦ダービー(G1、芝2400メートル、29日=東京)の追い切りが25日、東西トレセンで行われた。

青葉賞を制したプラダリアは池添騎手を背に、坂路を軽快に駆け上がった。時計は4ハロン51秒1-12秒0。単走で気合をつけられながら、ダイナミックな動きが目立った。鞍上は「思ったより時計は出たが、そこまで出ている感じはなかった。疲れもなさそうに感じたし、フットワークは跳びが大きくなっているように感じた。すごくいい状態でいけると思います」と、うなずいた。

昨年のヴィクティファルス(14着)に続き、2年連続となる兄弟タッグでの挑戦。弟・学師は最終追いについて、「少し速くはなったが、目いっぱいじゃなくてもいい感じで上がって来てたとジョッキーは言っていた。これで木、金曜とやることが明確にできて良かった」と、納得の調整となった。

前走青葉賞は中団から一気の末脚で抜け出した。2400メートルは2戦2勝で、今回は皐月賞組と初対戦。師は「持っている能力は通用すると思う。この距離が得意なのは強みですし、やってみないと分からないと思います」と、好勝負を期待する。

兄弟の絆で、過去のジンクスをも打ち破る。兄・謙一騎手は「青葉賞馬はダービーを勝っていないですが、タイミングの問題だと思っている。今回、自分たちで達成できれば」。歴史の扉をこじ開ける時だ。【奥田隼人】