上場番号20番のノットオーソリティの21(牡、父パイロ)は5000万円(税抜き)で平田修氏が落札した。パイロ産駒の国内市場取引額としては過去最高。19年のセレクトセール1歳部門で落札されたタイセイアゲインの4500万円(税抜き)を上回った。

先月、JRA(日本中央競馬会)とNAR(地方競馬全国協会)が会見を行い、24年から3歳ダート3冠競走を行うことを発表。現1歳世代は「3歳ダートクラシック」の初年度を戦うことになる。

ノットオーソリティの21に対し、壇上で進行役を務めるオークショニアからは「新設されたダート3冠を狙うのにふさわしい」という掛け声が飛んだ。父パイロは先日の帝王賞で産駒のメイショウハリオがG1初制覇。母ノットオーソリティは道営の栄冠賞、南関東のロジータ記念や東京シンデレラマイルを制した牝馬。近親には06年のジャパンダートダービーを勝ったフレンドシップがいる。「ダートクラシック3冠」を見据える新たな時代の到来を予感させる最高額落札となった。