1歳馬のセリ、22年のセレクションセールが26、27日の2日間、北海道市場(北海道新ひだか町)で行われる。選考委員会が定める血統基準に従って上場申し込み馬はふるいにかけられ、さらに実馬検査を実施して馬体などがチェックされたのちにえりすぐりの上場馬が決定される。実馬検査を伴う市場は日本では当セールのみ。今年は例年より頭数が多いため2日間での開催となり、計311頭が上場予定となっている。

過去の主な取引馬にはダートG1・10勝のホッコータルマエが(1500万円)、16年高松宮記念などを制したビッグアーサー(1050万円)などのG1馬を輩出。現役馬では国内外で重賞4勝を挙げ、2年連続で凱旋門賞に挑戦するディープボンド(1650万円)、今年の金鯱賞を制したジャックドール(3200万円)、20年、21年のJpn1南部杯を連覇したアルクトス(1900万円)などが高いレベルで活躍を遂げている。※取引価格はいずれも税抜き。

前述した馬はすべて4000万円以下で取引され、後の大活躍を思えば破格の値段とも言える。億超えが飛び交うセレクトセールに比べ、低価格帯で取引されることが多い。例え安価でも夢をかなえる馬主孝行な未来のG1馬が、いるかもしれない。