17年菊花賞馬キセキの全妹ビッグリボン(牝5、中内田)が直線で抜け出し、念願の重賞タイトルを手にした。勝ち時計は1分58秒5。ハイペースの流れを後方から運び、粘り強く脚を伸ばして1番人気に応えた。
西村淳也騎手(23)は今年重賞2勝目、中内田充正調教師(44)は同5勝目となった。
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ビッグリボンと、23歳の若武者。勝利という“リボン”でそれぞれの思いが結ばれた。
慌ただしい展開を、後ろからじっくりにらんだ。向正面でも先行争いが決着せず、1000メートル通過は57秒3。ハイペースの中で脚をためると、徐々に位置を押し上げて、4番手で直線へ。しぶとく脚を伸ばし、迫ってきたウインマイティーを3/4馬身差で振り切った。
西村淳騎手にとっては2月ダイヤモンドS以来の重賞制覇。ゴールを切った後も、鞍上は冷静だった。
「ここ2走、僕がうまく乗れなかった。それでも馬主さんをはじめ、厩舎関係者に依頼をいただいたので、結果を残したい気持ちでいっぱいでした」
今年は前週まで重賞に19戦騎乗して2着4回。「最近重賞で2着が多かったので、自分との戦いでした」。悔しさを糧に、相棒を初タイトルへ導いてみせた。
17年菊花賞を制したキセキの全妹で、もともと期待を集めていた素質馬だ。「ここで終わるビッグリボンではないですし、また大きなところで頑張りたい」。荒れる牝馬のハンデ重賞と知られるこのレースを1番人気で勝ったのは、14年ディアデラマドレ以来9年ぶり。1つステップアップした人馬の快進撃が、ここから始まる。【下村琴葉】
◆ビッグリボン ▽父 ルーラーシップ▽母 ブリッツフィナーレ(ディープインパクト)▽牝5▽馬主 石川達絵▽調教師 中内田充正(栗東)▽生産者 下河辺牧場(北海道日高町)▽戦績 10戦5勝▽総収得賞金 1億1689万2000円▽馬名の由来 誰よりも大きな結果を結べるように

