JRA所属のラムジェット(牡、佐々木)が1番人気に応え、「ダート3冠」2冠目の東京ダービーで歴史的な勝利を挙げた。勝ち時計は2分6秒1。鞍上の三浦皇成騎手(34=鹿戸)は22年JBCスプリント(ダンシングプリンス)以来のJpn1・3勝目。
管理する佐々木師は次走を3冠最終戦のジャパンダートクラシック(Jpn1、ダート2000メートル、10月2日=大井)と明言。ケンタッキーダービー3着フォーエバーヤング(牡、矢作)との初対決が見えてきた。
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自信があった。4コーナー、ラムジェットが前2頭に若干遅れた。大丈夫か-。不安をよそに、三浦騎手は信じていた。「間違いなく差し切れる、むしろ抜けてから集中力を切らさずにゴールまでいけるか、と考えていた」。鞍上の激しいアクションに応え、伸びる。残り150メートルで抜け出すと、2着を6馬身突き放した。「完勝でした。大井で強さを見せられてよかった」。ゴール直後、左拳を握り、白い歯をこぼした。
自信には裏付けがある。出会いは3走前。前田オーナーの指名でコンビが決まった。前走、今回の中間は栗東で追い切りにも乗った。「この馬が出るレースはすべて結果を残さないといけないという緊張感の中、コンビを組ませてもらって、毎回皆さんを驚かせるような勝ち方をしてくれる。まだまだ僕としては成長力しかないと思っている」。だからこそ、今後も見据えて勝ちに行った。従来の後方差し切りではなく、序盤から3番手を取り、押し切った。佐々木師も「普通に乗れば勝てると思った。1コーナーで勝負に出たなと思ったね」と舌を巻いた。
当初はケンタッキーダービーへのプランを描いたが、出走権を得られず国内で重賞を連勝。秋はジャパンダートクラシックから状態次第でチャンピオンズC(G1、ダート1800メートル、12月1日=中京)の予定を立てる。師は「フォーエバーヤングと五分に戦えれば、来年はずっと海外にいようと思っている」と壮大な夢を描く。JRA所属馬初の東京ダービー馬が、米国で躍動したライバルを下せば、自信が確信に変わるに違いない。【桑原幹久】
◆ラムジェット ▽父 マジェスティックウォリアー▽母 ネフェルティティ(ゴールドアリュール)▽牡3▽馬主 前田幸治▽調教師 佐々木晶三(栗東)▽生産者 株式会社ノースヒルズ(北海道新冠町)▽戦績 7戦5勝(うち地方1戦1勝)▽総獲得賞金 1億7771万2000円(うち地方1億円)▽主な勝ち鞍 24年ユニコーンS(G3)▽馬名の意味 ジェットエンジンの一種

