夏の終わりに“初めて”が待っている-。多くのタイトルを獲得した武豊騎手(55)が、デビュー38年目で初の北海道開催リーディング獲得が迫ってきた。最終週を前に函館と札幌の勝ち鞍の合計は2位に5勝差をつける28勝。先週4勝を上積みして札幌リーディングも快走中で、9月1日の開催最終日にダブルリーディング奪取を狙う。

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デビュー38年目のレジェンドが新たなタイトルを手にする。武豊騎手が札幌最終週を前に、初の北海道リーディング獲得に向けて独走状態となっている。函館は全体2位の12勝、札幌は断トツの16勝で計28勝。2位の横山武騎手(23勝)に5勝差は、もはやセーフティーリードとすら思えてくる。武豊騎手は「今週で終わりですからね。順調に過ごせたので、最後は締めくくりたい。頑張りたい」と意欲を見せた。

ユタカで始まり、ユタカで終わる。今年も北海道シリーズ開幕の函館1Rはレジェンドの勝利で始まった。「割とオープニングレースは強いんですよ。意識しています」。ここ10年で函館開催最初のレースは4戦4勝。2年連続の北海道開催フル参戦で勢いに乗った。「調子がいいという自覚はないんだけどね。函館、札幌でこれだけ乗ったのは初めてですから」。先週時点で2場での騎乗142鞍に到達。チャンスが増えれば結果を増すのが大ベテランのすごみだ。

勝てば勝つほど若返る。北海道開催は「夏は若手の活躍の場。申し訳ない」と謙遜しながらも、38年目の手綱さばきはさえる一方だ。先週のWASJでは総合2位と存在感を発揮。ジムでのメンテナンスで身体を整えるが、何よりも馬上にいれば年齢を忘れる。「(若さの)秘けつは競馬じゃないですか。毎週ワクワクする馬の依頼がある。ありがたいです。やっぱり競馬に乗るのが一番。その中で勝ったりするのが活力につながるので」。札幌開催リーディングは2位横山武と6勝差で、土日11頭は有力馬多数。最後まで北都のファンを沸かせ続ける。【松田直樹】

◆過去10年の北海道リーディングジョッキー 14年は三浦が22勝、15年は岩田康が29勝、16年は池添が21勝、その後、ルメールが4年連続(17年34勝、18年44勝、19年35勝、20年35勝)、横山武が3年連続(21年35勝、22年41勝、23年36勝)で獲得。