「帽子の男」「世界の矢作」が激白-。凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=パリロンシャン)にシンエンペラー(牡3)で挑む矢作芳人調教師(63)のロングインタビューを前編、後編の2回に分けてお届けします。

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-凱旋門賞への思いは

全身全霊でとりにいく。今はみんなが言うからね。「日本の悲願」みたいに言うのはどうかと思うけど、現実に欧州調教馬しか勝っていない。それを勝つことが、日本馬が本当に強いことの証明になる。

-日本初というのもモチベーションでは

当然。やめさせてくれないだろうけど、勝ったら(調教師を)やめてもいいぐらいの気持ち。

-藤田晋オーナーへの思いは

G1を勝っている馬なら(JRAから)協力金が出るし、BCならほぼ赤字は出ないけど、欧州はそうはいかない。やっぱりお金がかかる。とにかく任せてくれる。それだけに信頼を裏切れない。

-弟子の坂井騎手と挑む

まだまだ世界では甘いけど、瑠星でとってこその矢作厩舎。ケンタッキーダービーもダービーもアイリッシュチャンピオンSも、全部うまく乗れていないと思っている。それでもオーナーは信じてくれる。どこかで恩返ししたい。

-日本ではフォーエバーヤングがジャパンダートクラシックに出走する(※結果は快勝)

輸送と中間で2回熱発して少し(調整が)遅れたけど、この暑さだから仕方ない。そこからやっと上がってきて、恥ずかしくない仕上げ。(春と比べて)背はちょっと伸びた。(故郷の)大井が盛り上がってくれたら。

-次戦にはBCクラシックが控える

ケンタッキーダービーの経験が生きると思う。シティオブトロイとやれるのも楽しみ。使えるだけでもワクワクしている。

【インタビュー前編はこちら】――>>世界がうなる「帽子の男」矢作師の戦略「小粒ってことはない」