長距離界に新星! 格上挑戦の4番人気サンライズアース(牡4、石坂)が先行策から6馬身差で押し切り、重賞初制覇を果たした。池添謙一騎手(45)の息が上がるほどの懸命なエスコートで、G1路線へ名乗りを上げた。

今後は馬の状態を見ながら、無尽蔵のスタミナを生かせる大舞台、天皇賞・春(G1、芝3200メートル、5月4日=京都)を目指す。

   ◇   ◇   ◇

涼しい顔で引き揚げてきたサンライズアースとは対照的に、池添騎手は大きく息をつき、呼吸を整えながら第一声を振り絞った。「3000メートルは疲れますね…」。レース内容は6馬身差の快勝だったが、道中の苦労を鞍上は振り返った。

1周目はスタートからジワッと先頭に立った。「先行馬のいないメンバー構成で、自然と先頭に立つイメージはあった」。想定通りにマイペースへと持ち込んだが、ハナに立った道中はずっと物見をしながらの走り。「だいぶ幼さは抜けてきているが、ずっと他のことに気を取られながらの走りで、ずっと気が抜けない状態だった。向正面で1頭、前を走ってくれるようになって集中してくれた」。2周目4角では2番手も、直線は再び先頭を奪い返して後続を突き放した。

昨年のダービーでは4着に入った実績馬だが、今回は3勝クラスからの格上挑戦だった。それでも陣営は非凡な心肺機能を見込み、初の長距離戦起用で結果を出した。石坂師は「レース後も3000メートルを走ったとは思えない息遣いで、スタミナを改めて見せてくれた。馬が無事なら、G1を目指したいと思っています」と、天皇賞・春への参戦を示唆した。

ダービーでも騎乗し、そのポテンシャルを高く評価する池添騎手も「スタミナの部分はすごく自信があった。ダービーが終わった時点では、菊花賞を楽しみにしていた馬。今年は右肩上がりに状態も上がっていて、格上への挑戦も楽しみにしていた。しっかり結果を出せて、次の舞台へ臨んでいけると思う」と期待。スタミナ自慢の超新星が、春の盾にリーチをかけた。【奥田隼人】

◆サンライズアース ▽父 レイデオロ▽母 シャンドランジュ(マンハッタンカフェ)▽牡4▽馬主 (株)ライフハウス▽調教師 石坂公一(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 7戦3勝▽総獲得賞金 1億4768万7000円▽馬名の由来 冠名+地球

◆池添謙一騎手 阪神大賞典は9回目の騎乗で初勝利。これまでは12年オルフェーヴルの2着が最高。当時はオルフェが逸走しながら盛り返して2着という規格外の一戦だった。JRA重賞はフィリーズレビュー(ショウナンザナドゥ)に続く今年2勝目、通算99勝目。大台100勝に王手をかけた。