まず1冠-。3歳ダートクラシック第1弾は、断然の1番人気に支持されたナチュラルライズ(牡、伊藤圭)が、2着に5馬身差をつける圧勝劇で、タイトルを奪取した。勝ち時計1分52秒1。管理する伊藤圭師はこれが初のG1級競走制覇となった。次走は陣営が明言した東京ダービー(Jpn1、ダート2000メートル、大井=6月11日)で、2冠制覇の期待がかかる。

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強い、強すぎる。先行馬2頭の後ろ3番手をキープしたナチュラルライズと横山武史騎手。レース後鞍上が「勝ったのはうれしいですけど、すごく疲れました」と話したように、頭を上げるしぐさを見せていた。それだけ走る気満々で、4角ではそのままうなるような手応えで進出。直線は独走。同世代に敵はいるのかと思わせる、そんな圧勝劇だった。

粗削りな面を残しながら世代最強の座を手にした。伊藤圭師は「直線では内にもたれて、正しい走りではなかった」と淡々と回顧した。まだまだ成長の余地がある中、底知れないパフォーマンス。陣営は平常心のまま、視線は自ずと2冠目へ。「ゴール過ぎてもなかなか止まらないくらいだったからね。距離は延びるけど次に向けて、コントロールの調整をしていきたい」。自身にG1級競走初制覇をプレゼントしてくれた愛馬の成長を見据えて、もう1段レベルアップを図る。

初夏の暑さを感じる日中の東京だが、夜の大井はまだ肌寒さを感じた。同じ舞台で行われる6月は果たして-。ここから少しずつ上昇していく気温とともに、ナチュラルライズはさらに進化する。【深田雄智】

■ナチュラルライズ ▽父 キズナ▽母 レディマドンナ(ディストーティドヒューマー)▽牡3▽馬主 吉岡寛行▽調教師 伊藤圭三(美浦)▽生産者 グランド牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 5戦4勝(うち地方3戦2勝)▽総獲得賞金 1億774万3000円(うち地方8420万円)▽主な勝ち鞍 25年京浜盃(Jpn2)▽馬名の由来 自然+冠名

●勝負服

<ナイトオブファイア=2着>矢野騎手 前走は雰囲気にのまれた感じも、今回は対応して、4角では勝つんじゃないかという手応え。背中は見えてきてる。これだけ攻めてプラス体重だったし、1つ1つ、いいものを吸収しています。

<ジャナドリア=3着>ルメール騎手 2番手でいいポジション。冷静に走ってくれたけど、直線であまり加速しなかったです。よく頑張ってくれたけど、もう少し走れると思う。

<スマイルマンボ=4着>吉原騎手 内の出方次第でしたがすんなりハナ。プレッシャーをかけられつつ大変な競馬になったけど、しっかり踏ん張ってくれました。距離はマイルくらいが合うのかな。

<アメージング=5着>田辺騎手 思ってたより砂をかぶってもハミを取れてました。いつかこういう形の競馬もしないとと思っていたし、次につながる。