レジェンド武豊騎手(56)も感嘆していた。
「乗ったのは何十年ぶりかな? この施設で乗っていて気持ちいいし、その中で育成されている馬はいいだろうなと思いました」
12日にキズナ像の除幕式の取材で、鳥取県伯耆(ほうき)町の大山ヒルズを訪れた。ノースヒルズが誇る“前線基地”。背景には壮麗な大山がそびえ、吹き抜ける風も心地よい。前田幸治代表も「水もいいし、空気もいいし、景色もいい。最高の場所ではないでしょうか」と胸を張る。
馬場ではデビュー間近の2歳馬たちが鍛錬を積んでいた。この日は14頭の調教が披露され、米国で生まれたアムールブリエの子ヒットホーム(牡、父アメリカンファラオ)、スカーレットカラーの子ペスカドール(牡、父アンクルモー)の姿もあった。
注目はやはりコントレイルの初年度産駒だ。この地で育った3冠馬の子が、いよいよ初陣を迎える。福永厩舎のクールマイユール(牡)は新馬戦開幕週の6月8日東京の芝1400メートル戦を予定。武豊騎手が乗り「手足の軽さを感じました」と評価していた。ほかにも、米芝重賞勝ち馬の子シャルトル(牡、栗田)が同15日東京の芝1600メートル戦にスタンバイしている。
武豊騎手はキズナ産駒のマイバレンタイン(牡、池江)にもまたがった。オープン馬トゥデイイズザデイの半弟で「いい馬。素質がありそうです」と見込んでいた。こちらは来週に栗東へ入厩予定という。撮ってきた写真もぜひご覧いただきたい。
除幕式のあいさつで、前田代表は「来年はぜひ、キズナかコントレイルの子供でダービーを勝ってほしいです」と期待を口にした。狙うは13年キズナ、14年ワンアンドオンリー、20年コントレイルに続く4頭目のダービー馬。その目標を達成する日も遠くなさそうだ。【太田尚樹】

