もはや全国区の知名度だ-。2番人気シランケド(牝5、牧浦)が並みいる強豪を末脚一閃(いっせん)で打ち負かし、重賞2勝目を挙げた。勝ち時計は1分58秒0。

秋を見据えての夏参戦。今後はG1エリザベス女王杯(芝2200メートル、11月16日=京都)という大舞台も視野に入れる。1番人気エネルジコは2着で初黒星。クイーンズウォークは放馬で競走除外となった。

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残暑もどこ吹く風。まるで暑さなど知らないかのように、長い直線の末脚勝負をさっそうと駆け抜けた。シランケド。道中は後方で脚をためることに徹し、上がり最速となる3ハロン32秒4の爆発力で外から前をのみ込んだ。4角からゴールまであっという間。初コンビで重賞2勝目にエスコートした坂井騎手は「一番は瞬発力ですね」と同馬の魅力を語り、「調教でポテンシャルは感じていたし、牝馬同士ならトップレベルの馬。あとはG1タイトルだけ。取ってくれると思います」と牡馬相手に重賞を制したパートナーをたたえた。

2度目の新潟で名声はさらに高まった。シランケド。昨年10月の魚沼Sを勝ってオープン入り。しかし、勢い任せに連戦することは控えた。牧浦師は「1戦1戦の消耗が激しい馬で、昨年に新潟を勝った時も疲れていた。そこから上のレースを使ってもただ走るだけになってしまう。オーナーにもそこは我慢してもらって」。まだまだこれから。そう信じて欲張らず、5歳になった今年は重賞を2勝。大事に使いつつのローテが実った。シランケド。

いざ秋へ。師は「しっかり結果を出してくれた。自信は深まった」と言う。G1初挑戦のヴィクトリアMはタイム差なしの3着という実績。誰がどう見ても一流の馬になった。夏に飛躍を遂げ、秋以降の視界は明るい。師は「この競馬なら1ハロン延びても大丈夫かなと思います」と牝馬最強を決めるエリザベス女王杯を視界に捉えている。誰もが知っている馬。シランケド。その知名度がどこまで上がっていくのか、楽しみな秋がやってくる。【舟元祐二】

◆シランケド▽父 デクラレーションオブウォー▽母 フェアブルーム(ディープインパクト)▽牝5▽馬主 田畑利彦▽調教師 牧浦充徳(栗東)▽生産者 下河辺トレーニングセンター(北海道新ひだか町)▽戦績 12戦6勝▽総獲得賞金 1億9477万9000円▽主な勝ち鞍 25年中山牝馬S(G3)▽馬名の由来 知らんけど