凱旋門賞(G1、芝2400メートル、5日=パリロンシャン)の枠順抽選が2日、フランスの競馬専門テレビ局エキディアで行われた。今年の日本ダービー馬クロワデュノール(牡3、斉藤崇)は17番ゲート、ビザンチンドリーム(牡4、坂口)は15番ゲート、アロヒアリイ(牡3、田中博)は好枠4番ゲートからの発走となる。

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あの喜びをもう1度-。ビザンチンドリームを管理する坂口智康調教師(44)は9年前の16年5月、エイシンヒカリとともにフランス、シャンティイ競馬場にいた。父である坂口正則厩舎の調教助手として、フランス遠征に同行。ヒカリは、G1イスパーン賞を10馬身差で圧勝した。

「シャンティイ開催だったので、ある程度こなせる馬場でしたが、まさかあんなに強い勝ち方をするとは思いませんでした。シャンティイの調教場は施設も整っていて、調教の選択肢は多かったと思います」

経験は存分に生かされている。今回は調教師として、ビザンチンドリームを凱旋門賞に送り出す。小さい頃から馬と一緒に育ち「まさか自分が挑戦できるとは思ってなかったです」と語る憧れの舞台だ。

「調教メニューを考える時に、ヒカリの時の経験は生きていると思います。パリロンシャン競馬場はかなり高低差があるので、どうこなしてくれるかですけど、あの馬は京都の下り坂が得意ですし、こなしてくれると信じています」

馬自身は充実期を迎えている。G1勝ちはまだないものの、今年は2月にサウジアラビアのレッドシーターフHで海外重賞初制覇。続く天皇賞・春は頭差の2着に好走し、前走のフォワ賞では昨年の凱旋門賞4着馬で、G1・3勝の実力馬ソジーを撃破した。日本を代表するステイヤーの1頭として世界に挑戦する。

「デビュー当初は課題だらけでしたけど、3歳秋から少しずつ心身ともに良くなってきて、青写真通りの成長をしてくれています。心臓が強く、心肺機能がいいのは強みですし、エイシンヒカリ同様、やはり純粋に能力が高いです。抜けた能力がないと海外で勝てないと思うので」

使って良くなるたたき良化型。前走以上のパフォーマンスができれば、9年前以上の“衝撃”がフランスに訪れる。【藤本真育】

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