アルゼンチン共和国杯が終了し、ジャパンC(G1、芝2400メートル、30日=東京)へ向けたステップレースはほぼ終了した。10日にはJRAが来日する外国馬を発表。今年も秋の府中に好メンバーが集結し、世界が注目するレースになりそうだ。

10日に来日する外国馬が正式発表となった。アイルランド、フランスから4頭が参戦。今年の目玉はフランスから参戦予定のカランダガン(セン4、F・グラファール)だ。現在、サンクルー大賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、英チャンピオンSとG1を3連勝中。欧州年度代表馬(カルティエ賞)の最有力候補が来日する。管理するグラファール師は昨年のゴリアットに続く来日で、日本競馬への意識も相当に強い親日家トレーナー。05年アルカセット以来の外国馬制覇があるかもしれない。

ゴリアット(セン5、F・グラファール)は6着に敗れた昨年に続き、2年連続の参戦。今年は好不調の波が激しく、9月にドイツのバーデン大賞を制したものの、日本時間2日に行われた米国のBCターフは11着に沈んだ。米国人馬主、ジョン・スチュワート氏が昨年は特別な存在感を放ったが、今年はどこまでやれるか。BCターフから強行軍のローテになるが、出走に踏み切ってきたところが怖い。

アイルランド勢は昨年、オーギュストロダン(8着)を出走させたエイダン・オブライエン厩舎が2頭出し。世界中でG1を勝ちまくる天才調教師だが、日本では未勝利。昨年の愛ダービー馬ロスアンゼルス(牡4)は今年もタタソールズゴールドCで3年連続のG1制覇を果たしている実績馬だが、府中の高速馬場に対応できるかどうか。

同じ厩舎でガリレオ産駒のクィーンズタウン(セン5)はカドラン賞(芝4000メートル)3着、ロワイヤルオーク賞(芝3100メートル)2着のステイヤー。5走前のイボアハンデキャップでは先日のBCターフを制したエシカルダイアモンドと差のない3着だった。こちらも軽い馬場への適性が鍵になる。

迎え撃つ日本馬の筆頭格はどの馬か-。一昨年はイクイノックス、昨年は「日本の総大将」ドウデュースが見事に天皇賞・秋、ジャパンCを連勝。今年は3歳馬のマスカレードボール(牡3、手塚久)がイクイノックス、ドウデュースと同じ天皇賞・秋、ジャパンCの連勝を狙う。ダービーは2着に敗れているが、東京コースでは抜群の安定感を誇っている。

ダービーでマスカレードボールを負かしているダービー馬クロワデュノール(牡3、斉藤崇)は凱旋門賞で14着に敗れたが、調整が間に合えば、もちろん主役の1頭になる。フランス遠征初戦のG3プランスドランジュ賞ではのちの凱旋門賞馬ダリズを破っている。

古馬勢は昨年のダービー馬ダノンデサイル(牡4、安田翔)だ。夏の英インターナショナルSでは5着という悔しい結果に終わったが、4月のドバイシーマCではカランダガンを撃破。世界ランキングでも上位の1頭であり、そのパフォーマンスに注目が集まる。

昨年2着同着だったシンエンペラー(牡4、矢作)、ドゥレッツァ(牡5、尾関)の2頭もジャパンCは狙ってきた一戦。ジャスティンパレス(牡6、杉山晴)、セイウンハーデス(牡6、橋口)、タスティエーラ(牡5、堀)、コスモキュランダ(牡4、加藤士)は極端な瞬発力勝負となった天皇賞・秋からの逆転を狙う。ディープモンスター(牡7、池江)、サンライズアース(牡4、石坂)、アドマイヤテラ(牡4、友道)などの京都大賞典組、古豪ヨーホーレイク(牡7、友道)も一発があっておかしくない馬たちだ。