地方競馬の調教師免許試験に合格した宮下瞳騎手(48=宇都)が26日、愛知県弥富市の名古屋競馬場で最後の騎乗に臨んだ。1Rから6Rまで6鞍に騎乗した後は、ファンの前で引退セレモニーが行われた。

 

笑顔でステッキを置いた。最後のレースは6R、フッカツノチギリで7着。ゴール後は馬上からスタンドへ向けて何度も頭を下げ、ファンへの感謝の言葉を口にした。ウイナーズサークルで行われたセレモニーでは「ホッとした気持ちとさみしい気持ち。ファンの皆さんに感謝を伝えられてよかった。(騎手として)25年、1度引退したけど、家族や関係者の皆さんのおかげで今、この場に立っていることに感謝しています」と話した。

今後は調教師の道を歩む。「長男が騎手を目指しているので、調教師としてサポートして応援したい。これからは応援してもらえるような調教師になって、名古屋競馬のために頑張りたい」と第二の“競馬人生”に意気込んでいた。

 

◆宮下瞳(みやした・ひとみ)1977年(昭52)5月31日、鹿児島生まれ。95年9月29日に騎手免許取得。初勝利は95年10月24日名古屋6R(ショウワミラクル)。出産を機に11年8月16日に騎手免許を返納したが、4歳となった長男からの応援をきっかけに再び騎手を志し、16年8月1日に免許再取得、現役復帰を果たした。21年11月に日本の女性騎手として初めて地方競馬通算1000勝を達成。24年春の褒章では、女性騎手として中央、地方を通じて初めて黄綬褒章を受章した。昨年は年間116勝を記録し、自身の女性騎手年間最多勝記録を更新。14回目のNARグランプリ優秀女性騎手賞を受賞した。地方競馬通算1万5479戦1382勝(女性騎手日本記録)。