全米サラブレッド競馬協会(NTRA)は4日、2025年度の北米競馬の年度表彰「エクリプス賞」の各部門の最終候補3頭(3名)の発表を行った。昨年11月、日本馬初のBCクラシック制覇という偉業を成し遂げたフォーエバーヤング(牡5、矢作)は古馬ダート牡馬部門の最終候補3頭に入った。現地時間22日夜の授賞式では、同部門の受賞、そして、年度代表馬受賞という快挙の可能性を残している。

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エクリプス賞にふさわしいのはどの馬か-。関係者が投票内容を明らかにしたり、有力候補の馬主が炎上したり、SNS上では最終候補発表前の年末から年始にかけて、さまざまな投稿が見られた。

フィアースネス、マインドフレームを所有し、歯に衣(きぬ)着せぬ発言で有名な大物オーナー、マイク・リポール氏(リポールステーブル)はシエラレオーネが評価されるムードが高まっていることを受け、2日に自身のX(旧ツイッター)を更新。「シエラレオーネが(投票有資格者が)エクリプス賞の投票でトップに立つというのは、マインドフレームとフィアースネスに対して失礼だ」と怒りの投稿を行っていた。

リポール氏が所有するフィアースネスは昨年11月のBCクラシックでフォーエバーヤング、シエラレオーネに次ぐ3着。2年連続で上位3頭が変わらないハイレベルなBCクラシックを盛り上げた1頭だった。また、BCクラシック5着のマインドフレームはG1を2勝し、スティーブンフォスターSではシエラレオーネに直接対決で勝利していた。

一部の投票有資格者が“北米で一戦しかしていない”という理由でフォーエバーヤングに投票しないとする行動に対して、リポール氏は「フォーエバーヤングに対する反対意見は理解します。彼は素晴らしいが、1つのレースだけでエクリプス賞を決めるわけではないのです」と理解を示しつつ、シエラレオーネの高評価には耐えられない様子で、「この賞は勝つことについて評価するものであって、2着を繰り返すことが大事なのではない」とシエラレオーネ(G1・2着3回)を攻撃。「シエラレオーネは1年間で1勝、1つのG1勝利だけです。BCクラシックには勝てず、マインドフレームとの直接対決では敗れました。これまでの古馬ダート牡馬部門のエクリプス賞受賞馬で1年間で1勝しかしていない馬を探してみてください」と、シエラレオーネは受賞馬にふさわしくないという意見を伝えた。

リポール氏はフィアースネスや昨年G1を2勝したマインドフレームの戦績を紹介し、「古馬ダート牡馬のエクリプス賞は(レースで)勝った馬に与えられるべきで、何度もよく走った馬に与えられるものではありません。努力賞や頑張ったで賞ではありません。勝利を評価するものです。マインドフレームは古馬ダート牡馬のエクリプス賞に値します。どう思いますか?」と他のXユーザーに問いかけた。

この投稿には「100%同意する」と賛同する声が上がる一方、「でも、マインドフレームが勝ったG1はシーズン序盤のものだから」「シエラレオーネは何回もフィアースネスに先着してる。被害者ぶるのはやめろよ」「あなたの正直さや競馬業界への愛はわかっていますが、あなたの言動はあなたの馬や立場にとって、最大の敵になっていますよ」「マインドフレームはいいけど、フィアースネスは絶対ダメ」と否定的な声も数多く寄せられ、炎上。「私ならフォーエバーヤングに投票する」というメッセージも数多く寄せられており、リポール氏はフォーエバーヤングを評価する声には「それには同意します」と返答している。

4日に最終候補3頭が発表された古馬ダート牡馬部門で、フィアースネス、マインドフレームは落選している。