アイルランドのエイダン・オブライエン調教師(56)が11日、クールモアの私設調教場「バリードイル」をメディアに公開し、英ダービー、英オークスなど、今後のビッグレースへ向けた厩舎の有力馬を紹介した。レーシングポスト電子版などが伝えている。

今年は英ダービー当日(6月6日)に行われる古馬のコロネーションC(G1、芝2410メートル、エプソム)では、連覇がかかるヤンブリューゲル(牡5)、昨年の英愛ダービー馬ランボーン(牡4)の2頭に期待を寄せた。2頭はともに先週のチェスター競馬場のレースに出走し、前者がG3オーモンドS、後者がG2ハクスリーSで今年の始動戦を勝利で飾っている。

連覇がかかるヤンブリューゲルは一昨年に無敗で英セントレジャーを制し、昨年はコロネーションCでカランダガンをねじ伏せた。続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで4着に敗れ、その後は休養していたが、この日の公開調教のインタビューでオブライエン師は「ライアン(厩舎の主戦を務めるムーア騎手)はヤンブリューゲルに騎乗すると思います。ヤンブリューゲルは昨年病気になりました。干し草を喉に詰まらせ、肺炎になって、危うく命を落としかけたのです。よく回復したと思います」と同馬が厩舎の古馬牡馬のエース格であり、昨年、生命の危機にあったことを明かしている。

大手ブックメーカー各社が前売りで1番人気に推しているのは、昨年の世界最強馬で、ジャパンCを含め現在G1・5連勝中のカランダガン(フランス)。そのカランダガンを最後に破った馬としてもヤンブリューゲルには注目が集まっている。オブライエン師は「ランボーンとヤンブリューゲルが先週のレースを無事に終え、(コロネーションCへ向けて)順調に回復してくれることを願っています。そして、カランダガンも出走してくれるといいですね。そうなれば、素晴らしいレースになるでしょうし、どんなレースになるのか、みんなが楽しみになるでしょう。それが私たちの望みです。重要なレースには実力馬がそろうことを望んでいます。そうすれば、誰もが意見を述べることができますから」と語り、カランダガンとの再戦を熱望した。