社台ファームが19日、公式インスタグラムを更新し、桜花賞馬ダンスインザムードが死んだことを発表した。25歳。

同馬は父サンデーサイレンス、母ダンシングキイ、姉がオークス馬ダンスパートナー、兄が菊花賞馬ダンスインザダークという血統で、社台ファームの生産馬。03年に藤沢和雄厩舎からデビューし、無傷の4連勝で04年桜花賞を制した。オークスは4着に敗れ、アメリカンオークス2着、秋華賞4着、天皇賞・秋、マイルCSで連続2着など活躍。5歳シーズンには第1回のヴィクトリアマイルを制した。

社台ファームは「1/19未明に、ダンスインザムードが永眠致しました。25歳でした。

ムードの戦績を振り返りますと、25戦6勝の内には藤沢和雄師のクラシック初制覇、岡部幸雄騎手の長期休養明け初勝利、北村宏司騎手の初G1制覇など、不思議と「初」が多い競走馬人生でした。

3歳時には桜花賞制覇からオークス4着、そしてアメリカンオークスへ。

秋の秋華賞出走で牝馬3冠を完走し、古馬牡馬相手の天皇賞(秋)へ駒を進め、2着。マイルCSの2着、暮れには香港Cに出走と、非常にタフなローテーションを走り切りました。

4歳時にはやや成績不振なところもありましたが、天皇賞(秋)で3着と復調し、5歳時の第一回ヴィクトリアマイル優勝、渡米してのキャッシュコールマイル優勝へと繋がりました。

この4歳時の夏には北海道に休養に戻り、完全休養ということでダンスインザムード専用の小さな放牧地が用意されました。久しぶりの放牧で、四本脚でジャンプしながら相棒を置き去りにして走り回っていた姿を思い出します。

2006年12月の香港マイルを最後に引退して牧場に戻ってきたダンスインザムードは、まるで女王様のようで、おいそれとは近寄れない雰囲気のする馬でした。

実際よく噛みついてきましたし、人懐こいタイプでもありませんでした。

しかし馬房では決まった場所しか汚さないきれい好きな一面もあり、その佇まいこそが女王ダンスインザムードだと思えるような馬でした。

11頭の産駒を育て、2019年に繁殖を引退し2026年1月19日までのんびりと悠々自適な生活を送っていました。晩年は少し性格も穏やかだったと思いますが、放牧地に写真を撮りに入っても顔を上げたり近付いてきたりはせず、マイペースに草を食んでいるのがムードらしいといつも思っていました。

25歳という年齢はまだ少し早いなという印象ですが、産まれた時から同期の仲間と一線を画したその凛としたオーラを崩さぬまま、天寿を全うしたと思います。

血統、実績、人気、三拍子そろった名牝で、ダンスインザムードから広がった血脈がこの先もずっと続いていくことを願ってやみません。

ムードは多くのファンに愛された人生だったと思います。

ここまでダンスインザムードの応援、どうもありがとうございました」と感謝を伝えている。