鮮やかに逃げ切った。3番人気ワールズエンド(牡5、池添)がスピードを誇示し、重賞初勝利を飾った。勝ち時計は1分18秒9。外枠から先手を奪い、最後は14番人気セフィロの急追をしのいだ。

好調の津村明秀騎手(40)は今年重賞5勝目となり、早くも年間自己最多を更新した。

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初コンビの鞍上に迷いはなかった。好スタートを切ったワールズエンドの津村騎手は、外からすっと先手を主張。スピード能力を最大限に引き出し、最後まで先頭を譲らなかった。「ハナに行くと決めつけてはいなかったけれど、スタートが速ければ行っちゃおうはと思っていた。ゲートを出てからはトップスピードで、いいリズムで行けた」と声を弾ませた。

日本レコードが生まれた前年には及ばないものの、1分18秒9の走破時計はレース史上2番目。その好タイムを、自らペースを刻んでたたき出したのだから価値は高い。ワールズエンドについて鞍上は「スピードが1番の持ち味。今日はそれを生かした形。最後は外の馬の勢いが良かったけれど、ひと踏ん張りしてくれた」とたたえた。これまでの実績からマイル戦も問題なさそう。優先出走権を得た安田記念にもし進むことになれば、有力な1頭となりそうだ。

不惑を迎えた鞍上は、これまでにないペースで重賞勝利を積み上げている。昨年に自己最多4勝をマークしたが、今年は5月に入ったばかりの段階ですでに5勝目。好調ジョッキーの勢いはさらに続きそうだ。【奥岡幹浩】

ワールズエンド▽父 ロードカナロア▽母 リラヴァティ(ゼンノロブロイ)▽牡5▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 池添学(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 10戦5勝▽総獲得賞金 1億3971万3000円▽馬名の由来 地の果て。スリランカの国立公園にある絶壁。母名より連想