阪神元監督で日刊スポーツ評論家の真弓明信氏(72)が沖縄・宜野座の春季キャンプを視察。リーグ連覇を狙う藤川阪神の練習をチェックした。
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去年ぶっちぎりで優勝したチームだから、どこか補強しないといけない、ということはない。以前なら、新外国人を4番で使えるか、というようなことを考えるが、それほど期待する必要もない。その代わりに、クリーンアップがどれだけやってくれるかとか、ピッチャーで言うと、先発の村上や才木ら主戦投手がどう仕上げてくれるか、今年のキャンプは、そういうところが重要だと思っている。
この日、目についた選手は大山だ。仕上がりの早さを感じる。いい調整をしているね。打撃を見ていて、昨年よりも打球の伸びを感じる。フォーム面は去年とは全然違うと思うよ。昨年まではアッパースイング気味で、いい当たりをしても、ドライブのかかった打球が目立った。それが水平に近くなり、いい角度で打球が上がっている。
現役時代、私がこの時期に最も気をつけていたことがある。上体に力を入れず、下半身主導で打つ。そしてバットのヘッドを返すことを我慢して、ボールをたたく瞬間に、パンッとヘッドを返す。ヘッドが一番走るところでボールを捉えると、打球は飛んでいく。そういうことにじっくりと取り組んでいた。大山の打撃練習から、そんな雰囲気が感じ取れた。開幕が近づくにつれて、体が切れるようになれば、ボールも引っ張れるようになる。長打という点では、昨年の13本塁打というのは物足りない。30本くらいは打ってもらわないと。
新戦力のディベイニーは、打撃面で大崩れしない印象がある。自分のフォームで打たないと気が済まないというタイプではない。遊撃は小幡や木浪もいるし、チャンスを与えながら、じっくり使えば、おもしろい存在になるかもしれない。




