最近の阪神を見ていると、カラフルで楽しい。これまで手首などに巻く「テーピング」は黒が主流だったが、一気に色のバリエーションが増えた。

まずはチームカラーの黄色。糸井嘉男外野手(37)や梅野隆太郎捕手(28)らが使用しているが、最初は糸井の「黄色、ないの?」の一言から始まったという。ゴールデンウイーク最中の5月上旬から使われ始め、ユニホームに映えるかっこよさに加えてチームが上昇し始めたこともあり広まっていった。テーピングを手配している手嶋トレーナーは「幸せの黄色いテーピング、みたいな。こういうところからも明るい話題を出して行けたらいいなと思って」と話してくれた。

今年の「母の日」には多くの選手がピンク色のテーピングを手首に巻き、「父の日」には青色を巻いていた。今までには無かった取り組みだ。糸原健斗内野手(26)や北條史也内野手(24)は他の試合でも青色を使ったり、植田海内野手(23)は甲子園の芝にも映える緑色も使っていたことがある。

規則では、1色なら見えるところに巻くテーピングは、何色でも許可されているという。阪神で今一番使われているのは、やっぱり黄色。実は、テーピング業者が1年に取り扱っていた量をすでに超えてしまい、急いでアメリカから輸入しているところだという。

お気に入りのあの選手は何色かな? と注目しながら、試合を見てみるのもいかがでしょうか?【阪神担当=磯綾乃】