プロ野球番記者コラム

ソフトバンクあと1勝 天国で待つサブマリンエース

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:CATCH!!>

<SMBC日本シリーズ2019:巨人2-6ソフトバンク>◇第3戦◇22日◇東京ドーム

巨人対ソフトバンク 4回表ソフトバンク2死満塁、デスパイネの左2点適時打に沸くソフトバンクナイン(撮影・梅根麻紀)
巨人対ソフトバンク 4回表ソフトバンク2死満塁、デスパイネの左2点適時打に沸くソフトバンクナイン(撮影・梅根麻紀)

天皇陛下が即位を宣言する「即位礼正殿の儀」が行われ、厳粛かつ荘厳な雰囲気の漂う首都・東京で、ソフトバンクがまたしても巨人を撃破した。敵地に乗り込んでも勢いは止まらない。同点の4回に敵失に乗じて大量4得点。初戦から一気の3連勝で3年連続日本一に王手をかけた。

第2戦(ヤフオクドーム)の試合前。ソフトバンク王球団会長は三塁側の巨人ベンチ裏を訪ねた。面会した原監督は社交辞令もあったかもしれない。「力の差を感じます」と話したという。だが、逆襲を誓ったはずの本拠地・東京ドームでまたしても星を落とした。ホークスが強いのか、それとも巨人が弱いのか…。いずれにしてもホークスは巨人を追い詰めた。

巨人とのシリーズ対決で開幕から○○○は、59年(南海)以来、60年ぶり。このシリーズはエース杉浦が4連投4連勝の離れ業で巨人を撃破した。「ON対決」以来、19年ぶりのシリーズ対決となったが、因縁は60年前もあった。杉浦の立大のチームメートでもあった長嶋は、ともに南海入りが確実視されていた。「シゲ(長嶋)が、『話がある』って言うてやね。(大学野球部の)寮の食堂に呼ばれた。電気もつけずに。背中を向けてずっと立っていた。『オレ、巨人に行く』とポツリと言って。ずっと背中を向けたままやったなあ」。生前、杉浦さんは、その時のことを話してくれた。そして僚友が巨人、南海に別れて2年目。秋の「快投」だった。

悲願のG倒、そして日本一へあと1勝。往年のサブマリンエースも「その時」を天国で待ちわびているかもしれない。

【ソフトバンク担当 佐竹英治】

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