「プラカード嬢」とともに“アベック出場”だ! 第99回全国高校野球選手権兵庫大会(7月8日開幕、明石トーカロなど)の組み合わせ抽選会が27日、明石市内で行われた。今春県8強の市西宮は、16日に姫路東と県伊丹の勝者と初戦(明石トーカロ)を行うことが決まった。最速147キロ右腕の山本拓実投手(3年)を中心に54年ぶりの聖地を目指す。

 夏の甲子園の風物詩、出場校を先導する「プラカード嬢」は毎年、市西宮の生徒が務める。主将の中野拓土内野手(3年)は「いつもこの時期になると市西の女子がインタビューされている。今年は男子も女子も甲子園に出られるように頑張りたい」と意気込んだ。

 頼もしい大黒柱がチームを引っ張る。エース山本は22日に大阪桐蔭との練習試合で強力打線を7回3失点も被安打は3に抑えた。敵将の西谷浩一監督(47)から「いいピッチャーやな」とたたえられた。「8割(の力)でも納得できるボールが投げられた」とセンバツ王者との対戦で手応えも得た。

 センバツ4強の報徳学園・西垣、146キロ右腕の西脇工・翁田ら好投手がひしめく今大会。屈指の公立進学校が旋風を起こす。【磯綾乃】