高校野球の強豪、拓大紅陵高(千葉県木更津市)の元野球部員の少年3人が売春防止法違反容疑で逮捕された事件を受け、千葉県高野連は11日、同校の全国高校野球選手権県大会への出場を現段階では差し止めないと発表した。日本高野連が判断したとしている。

 県高野連は同日付で拓大紅陵からの報告書を受理し、日本高野連に報告。「事件に関与したとされる元部員3名は、事件当時は野球部員であり審議の対象となる。しかし現段階は詳細を把握できていないところから、出場を差し止めることはできない」との回答がなされた。

 県高野連の円城寺一雄会長は「加盟校で事件が起きてしまったことは誠に残念。再発防止策を練りたい」と話した。事件の全容が判明後、あらためて日本高野連に判断を仰ぐ。

 拓大紅陵も同日、県大会出場について「辞退は考えていない」と明らかにした。少年3人は今年3月までに自主退学したとして、特に保護者会を開くなどの予定はないとしている。同校によると、他の部員の関与はないという。

 捜査関係者によると、17~18歳の元部員3人の容疑は、30代の男性客に知人の少女を引き合わせて、売春をあっせんした疑い。一部の少年が容疑を否認しているという。