ユニホーム泥棒にも負けなかった。花咲徳栄(埼玉)のプロ注目打者、西川愛也外野手(3年)が高校通算29号となるランニング本塁打を放った。実は昨晩(16日)、埼玉・加須市にある同校の野球部寮で事件が起こった。西川の「背番号7」のユニホームがどこを捜しても見つからない。一昨日の15日夜、寮の外にある脱衣所に不審者がいたことが判明。西川は急きょ2枚あった背番号「17」を「7」に加工し背中に貼り付けて出場。ランニング弾を含む5打数3安打2打点の活躍で16強入りに貢献した。

 試合後、衝撃の事実が判明した。武蔵越生を8-2で破りまた1歩、3連覇に前進した岩井隆監督が「事件」を明かした。

 「夜11時過ぎになって西川のユニホームがなくなったことが分かって大騒ぎしたんです。みんなに事情を聴くと一昨日(15日)の晩に知らないおじさんが(寮の外にある)脱衣所にいたらしいです」。

 岩井監督や野球部関係者の推理では、その「知らないおじさん」に西川の背番号7のユニホームが盗まれたのではないか、という。西川のユニホームが狙われたのかは定かではない。ただ、ドラフト候補に挙がるスラッガー。小顔でルックスも良い。試合後は少年ファンにサインを求められるほどの人気者だ。「背番号7」が狙われた可能性は十分ある。