昨秋の近畿大会準優勝、智弁和歌山が7年ぶりのセンバツ白星を挙げた。同点の終盤8回。2死無走者から2点と粘り強さを見せた。高嶋監督は甲子園最多の65勝目。

 強打の智弁和歌山を相手に、先制は富山商。2回裏、内野安打で出塁の5番前田が暴投などで進塁した1死三塁。7番のエース沢田が三遊間を破り、1点を奪った。

 直後に智弁和歌山が反撃する。3回表2死一、二塁で主将の4番文元が左前打を放ち、同点。続く4回、1死から8番東妻が左越え三塁打で出塁すると、相手バッテリーミスで生還し、2-1と勝ち越した。

 富山商も粘る。5回裏2死三塁から1番横尾が左前打。試合は振り出しに戻った。

 智弁和歌山が再び勝ち越す。8回、2死無走者から一、二塁とすると、2番手で登板していた9番池田が中前に弾き返す。中堅手が打球処理をミスする間に一塁走者も生還。4-2と2点のリードを奪った。

 9年ぶり6度目の出場だった富山商。沢田は160球を超す粘投を見せたが、創部100年をセンバツ3勝目で飾ることはできなかった。