センバツ3回戦(対東海大相模)以来の公式戦になった静岡が、磐田東を11-4の7回コールドで退け、9年連続52度目の夏シード権を獲得した。

 甲子園で出番のなかった片平吉信外野手(2年)が、9番左翼で先発。4回に中前適時打を放って公式戦初打点を挙げ、笑顔がはじけた。「考えすぎず、思い切ってやろうと思っていました。ヒットが出て良かったです」。

 センバツで控え内野手だった鈴木陸(2年)は7番右翼で先発し、右翼だった斎藤来音(2年)は3番一塁で出場した。エース春翔一朗投手(3年)は、右ひじ痛で大会登録から外れており、1番は鈴木翔也投手(3年)がつけている。3安打2打点で打線をけん引した主将の黒岩陽介捕手(3年)は「2年生も出てきてチームに勢いも生まれています。春がいない中、いろいろな意味で成長できる大会にしたいです」。王者静岡のチーム内競争は、激化している。

【鈴木正章】