第100回全国高校野球神奈川大会(7月8日開幕)の組み合わせ抽選会が9日、行われる。記念大会で、県内を南北に分けて行われる。

 南神奈川は、3連覇を狙う横浜など92校で争われる。

 今春の県大会優勝を果たした横浜はエース板川佳矢(3年)、最速150キロ左腕の及川雅貴(2年)ら層の厚い投手陣がチームをけん引する。打線も万波中正外野手(3年)、長南有航外野手(3年)ら長打力を持っている。経験も積んでおり、抜きんでた存在だ。

 ノーシードの藤嶺藤沢が入るブロックは、激戦必死となる。最速148キロ左腕の矢沢宏太投手(3年)は高校通算27本塁打で、しかも快足。投打にバランスのとれたチームで、台風の目となる可能性は十分ある。

 鎌倉学園は昨秋、横浜に8回コールド勝ちをおさめた。今春も4強入りしたが、準決勝で横浜にコールド負け。基礎の部分から見つめなおし、大舞台でも普段通りの力を発揮できる準備を整えてきた。

 第1シードの湘南学院、さらに公立校で唯一、今春の県大会8強入りした金沢も虎視眈々(たんたん)と頂点を狙う。第2シードの日大藤沢、横浜隼人も戦力は整っている。

 中日小笠原慎之介投手(20)を兄に持つ、藤沢翔陵の小笠原智一投手(3年)にも注目。スリークオーターで、キレのある直球と制球力で勝負する。

 横浜商は、28年ぶりの甲子園を狙う。エース樺田魁投手(3年)は、力強い投球が魅力。親子2代で“Y校”の稲妻大成主将(3年)を中心に、誇りを胸に戦う。