加藤学園・肥沼、体づくり成果で自己最速143キロ

  • 自己最速143キロを計測するなど、3回無失点と好投した加藤学園の肥沼
  • 満足のいく投球を見せ、笑顔でベンチへ戻る加藤学園の肥沼(左)

<高校野球練習試合:東海大静岡翔洋4-2加藤学園>◇7日◇沼津・愛鷹球場

加藤学園高野球部のエース・肥沼(こいぬま)竣投手(3年)が7日、自己最速143キロを記録した。

沼津市の愛鷹球場で行われた練習試合・東海大静岡翔洋戦の6回から登板。3イニングを投げ、2安打無失点と好投した。チームは2-4で敗れたが、全国選手権静岡大会の代替大会(来月11日開幕)に向けて順調な仕上がりぶりを見せた。

   ◇   ◇   ◇

肥沼は、自身の投球内容に手応えを得た。「直球と変化球を安定して投げられました」。立ち上がりの6回は不安だったというが、7回以降はエンジン全開。これまでの自己最速139キロを上回り、初の140キロ台を5度も計測した。最速143キロは2度も記録し、2三振を奪うなど、相手打線を圧倒した。

先月20日、春のセンバツに続いて夏の甲子園中止も決まった。目標が消え、練習を続ける意味を見失いかけたが、闘争心が自らを奮い立たせた。「静岡商の高田(琢登投手)などを見ていると、自分よりレベルが高いと感じる。負けてはいられない」。休校期間中には、野球部の寮で筋力トレを中心にした体づくりに励んだ。今春の体重80キロが、現在は82キロに増加。球威を上げ、球質を高めた。

5日には独自の県大会開催が決まり、新たな目標も得た。優勝しても甲子園につながらず、複雑な思いもあるが「公式戦をやらせてもらえてうれしい。みんながいてこその加藤学園なので、仲間と全員野球をして、有終の美を飾りたい」。新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された高校野球生活を、笑顔で締める決意だ。【河合萌彦】